こんにちは。京都営業の安城です。
テレビで地方の言葉でどういう意味なのかという
番組をしていました。
東北地方や沖縄の方言で、まるで外国語のようでした。
その土地の方言を〇〇弁と言いますが、
京都弁は物腰が柔らかく、おっとりとした
イントネーションです。
大阪弁と共に上方言葉として知られていますが、
京都人は京都弁と言わず、「京ことば」と呼びます。
〇〇弁というと地方色が感じられ、1000年の都で
あったので、
京都が一地方であると思っていないのかも知れません。
「京ことば」は公家の間で使われいた
「御所ことば」と、
庶民が使っていた「町方ことば」があり、
1200年の年月の間に変化して今に伝わり、
現在の「京ことば」は幕末から明治にかけて
広がったそうです。
「京ことば」の特徴
①母音を伸ばす。
手は「て」でなく「てぇー」
目は「め」でなく「めぇー」
相手にソフトな印象を与えます。
②動物や物に対しても尊敬語を使う
「犬が昼寝してはる」
「お月さん」 「お芋さん」
③直接的なものの言い方をしない
「それは違う」と反対意見を言うのは
「それは違うのとちがいますやろか」と
やんわりと反対する。
「京ことば」で一番わかりにくいのが
表と裏の言いまわしでしょうか。
「エラいお人どすな」
「偉い人ですね」と褒め言葉ですが、
キツいイントネーションでは皮肉った言い方になります。
「おおきに」は
「ありがとう」という意味ですが、
場面によっては、お誘いして、
「おおきに、ありがとさんどす」と返事されたら
お断りしますという意味です。
このニュアンスが理解できますか?
ビジネスでも商談中、相手に「考えておきますわ」と言われ、
考えておきます=お断りしますなので
後日、結果を尋ねると‥‥‥
京都出身以外のビジネスマンは面食らうようです。
京都人は長い歴史の中で角は立てないけど、
本音もチラリと見せる独自の会話術を培ってきたので、
「京ことば」には京都人の「本音と建前」を
使い分ける暮らしの知恵が息づいているのです。
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