お世話になっております。本店店長の上田です。
今回は南郷外畑地区で平成元年11月文化の日に
建立させて頂きました、記念碑を紹介致します。
工事のご依頼は、外畑地区にあります、
浄土宗浄光寺の前の御住職でした。
私は昭和57年に弊社に入社いたしました。
入社1年後に大津店の担当になり、
前の御住職とはそれからのお付き合いです。
お付き合いさせて頂き6年が経ったときに
記念碑のお話を頂きました。
記念碑などの工事はお墓の工事に比べると
施工数も少なくなります。
私も入社7年目にして大きなプロジェクトを
任せてくださったことがとても嬉しかった事を
思いだします。
お打合せを積み重ね、使用する石碑は自然石と
なりました。
自然石本体は岐阜県揖斐川町で産出される玉石です。
この石はとても硬い性質もあり深く彫ることができます。
深く彫ることでくっきり輪郭のしっかりした文字をほれる、
とても素晴らしい石材です。
自然石の前面には黒御影石を付けることができるように
ハメ込み式に細工がされております。
自然石と人口石の組み合わせは互いを引き立たせ、
強調しあっており、とても綺麗な仕上がりだと思います。
自然石本体には
「人生は苦だ
唯ともに
慰めあって行く
私に出来ることは
それだけだ
良寛」
と清水寺の良寛和上の言葉が刻字され、
自然石にハメ込む黒御影石には
「恕」の一文字が刻字されております。
「恕とは己の如く人を思う心」という説明文も
説明碑の左側に刻字されております。
説明碑は外畑地区の成り立ちを刻字することとなり、
前の御住職と何度も打ち合わせをさせて頂きました。
前の御住職も間違いがないようにと手間暇かけて
資料を集めて頂きました。
文字原稿が上がって確認のサインを頂い時は、
今までの疲れが飛ぶように本当に嬉しかったことを
覚えています。
改めてこうして記念碑の前に立ちますと
当時の事を思い出します。
こういった記念碑のご依頼は、本当に信頼を頂かないと
出来ない仕事で、お持ちいただく期待も沢山あります。
そ
の思いになんとしてでもお答えしたいという思いで
大変ではございましたがやり遂げることができたと
思います。
そういった経験が元で、
しんどい事や難しい事にも真剣に前を向いて
取り組む姿勢につながっているのだと
思っております。
私を信頼頂き貴重な経験をさせてくださりました
浄光寺様、地域の方、本当にありがとうございました。
記念事業を一緒にさせて頂き、感謝しております。
初心を忘れずがんばっていければと思います。
では、このあたりで失礼いたします。