世界の埋葬から(5)風葬

皆様おはようございます。

 

岐阜店 営業担当の平です。

ひら

 

今日は、「風葬」について、

お話させていただきます。

 

「風葬」とは死者をそのままに、土に埋める

などの方法をとらず、放置することによって

葬る方法です。

 

東南アジア、オーストラリア、北アメリカなど

多くの地域でこの方法がみられますが、日本

でも沖縄や南部の離島をはじめとした地域

で行われてきました。

 

「風葬」にはいくつかの方法があります。

 

例えば樹木のうえに死者をおいて風化させる

方法や、台座の上において風化させる方法、

また絶壁や洞窟に死者を置く方法などがあり

ます。

 

古来より行われてきたこの方法には、様々な

意味が込められています。

 

例えばインドネシアのボルネオ島の一部の民

族では、高い功績をおさめた人物に対しては

台座において風葬を行うという風習があります。

これは一般的に人が亡くなると死者の霊となり

ますが、風葬によって葬られた死者の魂は霊で

はなく神になるのだと考えられているからです。

つまりその人物が神となって、生前のように民

族を支えてくれるのだと考えられているからです。

 

また日本の沖縄などでこの風葬が行われてきた

のには、地理的条件が深く関係したとも考えら

れています。

これは火葬施設がなかったこと、また島のため

埋葬する土地も限られていたことなどです。

 

「風葬」「鳥葬」と同様に自然に戻すという

考えが存在します。

現在では樹木葬などが広がってきていますが、

人間の本能には自然回帰の考えがあるのかも

しれませんね。

 

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